整体を受け始めた後に起こるからだの変化 Aさんの場合
「絶好調は絶不調に似ている!?」
ご本人の言葉そのままではありませんが、野球のイチローさんの名言です。
自分がなぜヒットを打てているか説明できないときは、すごく成績が良くて絶好調に見えても、実は絶不調に近く、直後にスランプに陥ることが多い、とのことです。
実際、彼の現役時代にしばしばそういう時期が見受けられました。
「過去最高」の後にやってきた不調
昨日いらした方で、
「趣味の大会で過去最高の成績を出した直後から、仕事中に物凄く肩や腕が張るようになった」
という話がありました。
実際に身体をみさせていただきながら、話を聴いてみると、おそらく「最高の成績」を出している最中には、
①肩甲骨の使い方が過去最高に良かったため、普段あまり使えていない肩甲骨と背骨の間の筋肉(菱形筋)が酷使され、その後強めの筋肉痛になった。
②筋肉痛になった箇所をかばってあまり使わないようにして、かなりの力仕事をしていたため、肩や腕など外側の筋肉(三角筋など)の負荷が増して固まった。
という説明で落ち着きました。
ご本人の感覚からもそれがとても腑に落ちたそうです。
整体を受けていると、使われる筋肉が変わっていく
身体の状態が改善していくと、普段の生活や趣味や仕事の動きの中で、使われる筋肉も変わっていくことがあります。
それはもちろん改善の確かな証なので、そうと分かれば痛くても喜べるのですが、わからないと未知のできごとで不安になったり、逆に悪いことと思い込んでしまうかもしれません。
こちらが先回りして予告しておければ、「言われた通りだ!」と信頼に繋がりますが、そういう筋肉痛が出るタイミングや出る箇所にも個人差があるので、さすがにいつも完璧とは行きませんね。
「普段と違う所に痛みが出たりしたら、電話でもいいから教えてくださいね」
とお伝えするくらいが、あまり怖がらせずちょうど良いかなと思っています。
ちなみに、冒頭のイチローさんの言葉に戻ると、 「なぜ打てているのか」が分かって、常にそれが再現できるようになれば、「絶好調」が「当たり前」にもなるのかもしれませんね。
それは一時的な「絶好調」ではなくて、「レベルアップ」と呼べるはずです。
スポーツや趣味などを熱心に取り組まれている方の「レベルアップ」のみちしるべになることも、当院の役目のひとつと思っています。